もらってびっくりした電報

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39才、女性のエッセイ : お寺で祖父の葬儀を行ったところ

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お寺で祖父の葬儀を行ったところ、たくさんの人から電報が届いて驚きました。
政治家や会社組織の上役の方からの弔電が多かったのです。

祖父は、田舎の町で校長先生をしていました。
かつては社会的な地位が高かったのだろうと、想像はしていました。
近所の人たちは皆教え子ばかりで、祖父の立場をいつも尊重して、必ず礼儀正しい態度で接していました。
私が孫娘であると分かると、まだ小さい私にまで丁寧に接してくれたものです。

ただ、私が物心つく頃には普通のおじいさんになっていたので、何故周囲の人がそこまで気を遣って敬っているのか、よく理解できないこともありました。
例えば、大きな会社の社長が訪ねてきても、祖父を目上の人間として扱い、へりくだった態度をとる光景を見ると、不思議な気がしました。

祖父が亡くなり、多くの人から弔電を頂いたことで、祖父が周囲に与えていた影響力の大きさを垣間見る思いがしました。
現代においても、先生と呼ばれる人は一目置かれる存在だと思います。
しかし、昭和の頃は今とは比べ物にならないほど、高い教養を身につけた人が尊重されていたのでしょう。校長先生を本気で敬うことのできた時代があったのです。

そんな祖父から教えを受けた人々は立派に活躍し、社会を変える力を持つ大人になったことも分かりました。

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